風評被害

気骨ある国会議員

 福島第一原発の事故処理で出たトリチウムを、約1㌔㍍沖で太平洋に廃棄するための海底トンネル工事が近く始まる。年間の排出予定量は約22兆ベクレル。放出前に海水で薄め、濃度を日本の排出基準の40分の1以下、世界保健機関(WHO)の飲料水基準の7分の1ほどにするというが、地元漁業者らの心配はその安全性と「風評被害」だ▼原発などから出るトリチウムの大気や河川、海洋への投棄(当事者は放出と言う)は海外でも通常に行われている。ところが福島沖の海洋投棄にはなぜか、日本(可動中の原発9基)よりも年間排出量が多い韓国(同20基)や中国(同45基)の反発が強い▼こうした風評被害への手立てはないものか…。娘らが現地福島で買って来た「訳あり」モモや枝豆を食べていてひらひらめいた。福島産品を国会議員に率先して買ってもらったどうか。月百万円の「訳あり〇〇費」も出ているのだし。ただ問題は「そんな気骨ある国会議員がいるか」だ。